難しい豆知識かもしれませんが、業界在職者がしっかりと解説。
システムエンジニアというと、男性が多いというイメージがあるのではないでしょうか。実際、ある統計によると、男性の割合は85パーセント、女性は15パーセントと、女性の割合は少なくなっています。しかし、女性のエンジニアもたくさん活躍しています。特に最近は、女性のエンジニアを歓迎する企業も増えてきています。女性の場合、作業が細かく配慮の行き届いた仕事をするのが特徴で、その点はシステムエンジニアの分野でも大いに役立ちます。また、プロジェクトで仕事をする場合、チーム内での協力も不可欠になります。男性が多いなか、女性が1人でも入ることで和やかな雰囲気で仕事ができるというメリットもあります。会社側も、それぞれの適正や能力を見ながら、適材適所で女性エンジニアを活用しようという姿勢を持つところが多く、女性が働きやすいように工夫をしている会社が増えてきています。ただし、女性の場合、結婚、妊娠、出産、育児などライフステージの変化がつきものです。これまでだと、ライフステージが変化すると退職を余儀なくされることもあったようですが、最近では、ライフステージの変化に応じて、出勤日や勤務時間、仕事内容などを調整することが可能になってきています。例えば、妊娠時には出勤時間を調整したり、育児が忙しい時期には出勤日を調整したりすることができる会社もあります。また、自宅でできる作業ならば、在宅勤務という方法もあります。育児休業に関しては、長くて1年半ほど取ることができ、多くの女性エンジニアがこの制度を利用し、また、職場復帰率も高くなっています。このように、女性が長く安心して働きやすい環境が整ってきた背景には、多くの女性エンジニアの活躍があるようです。最近では、その仕事ぶりが高く評価されて、女性の管理職や役員も誕生しています。そのため、このような女性にうれしい制度が充実してきたようです。また、女性がいることで、女性目線の企画提案やコミュニケーションをすることも可能になり、企業側もその点を高く評価しているようです。そもそもシステムエンジニア自体が比較的新しい職種であり、日進月歩の世界ですから、女性の活躍の場が広がるのも早かったのかもしれません。システムエンジニアなど情報システム業界を目指している女性もたくさんいるはずです。就職、転職の際は、女性社員に対してどのような制度が整っているのかなども注目して、会社選びをするといいでしょう。